WilL(体験版)
○レビュー
■シナリオ(世界観、ストーリー、キャラクター)
面白い・笑ってしまうような要素が弱いのはマイナス点。
感動させたり、泣かせたりするストーリーでは、日常のストーリーが重要となる。
もっとメリハリのあるシナリオが好ましい。
また、選択肢分岐後のシナリオが淡白なのも気になった。
そういうものだと言われればそうなのかもしれないが、もう少し膨らませてもいいと思う。
■絵(立ち絵、OPムービー)
作画に不満はない。
素晴らしいと言うわけではないが、同人作品としては十分。
OPの曲が格好よく、加えて演出も上手かったので、OP部分の作画だけでももう少しクオリティが上げられるとよかったかもしれない。
■音楽(OP・ED曲、挿入歌、BGM、SE)
BGMのセンスはいい。
SEは若干くどいが許容範囲。
すでに述べたが、OP曲は同人にもかかわらず非常によく出来ている。
■その他
声優陣のクオリティは高い。
所々演技ミスらしきものは見られるが、総じてよく出来ている。
難を言えばボイスがあって欲しい所で、入っていないところがいくつかあったことぐらい。
対して、システムは非常に不満。
まず、過去シナリオを読むのに一々メニューを開かなければならないのは面倒。
メッセージウィンドウの非表示にも同様の事が言える。
(もしショートカットキーがあるのだとしても、ヘルプが無いので分からない。)
さらに、セーブができる所がよく調べないと10個にしか見えない。
矢印を配置するなどの配慮があるべき。
■全体的に
癒し系AVGと銘打っているためストーリーが所謂「眠りゲー」の雰囲気になっている感がある。
(もちろん、これは体験版の段階での印象)
その雰囲気は人を選ぶだろう。
また、体験版とはいえ、非常に量が少なかった。
ヒロインの内一人は登場していないも同然だし、この体験版で「買いたい」と思わせることが出来たかは甚だ疑問。
○総括
同人第1作目と言うことを考えれば、よく出来ている。
ただ、「もし、500円で売っていたら買うのか?」と聞かれると微妙かもしれない。
シナリオ及びシステムを主として、改善すべき点は多々ある。
言いかえれば、改善すればそれなりな作品になるということ。
もう少し頑張って欲しい。